『地球を殺すな! 環境破壊大国・日本』刊行のご案内


伊藤 孝司(フォトジャーナリスト)
http://jca.apc.org/~earth


この数年、ロシア・台湾・フィリピン・インドネシア・オーストラリア・マーシャル
諸島・ツバルなどを駆け回り、日本が大きく関わる環境破壊を取材しました。

ロシア極東のシベリアに果てしなく広がるタイガ。そこで暮らすウデゲなど先住民族
の生活が脅かされています。無秩序な伐採の横行によって、タイガが危機にひんして
いるのです。その木材の多くを輸入しているのは、日本や中国などです。

台湾で「第4原発」の建設が進んでいます。住民たちだけでなく、建設現場内に祖先
の遺跡が数多く残る先住民族・ケタガランの人たちも強く反対してきました。この原
発は、日本による初の原発輸出として建設されているのです。

フィリピンでは、アジアでも最大級のサンロケダムの建設が先住民族・イバロイの暮
らす土地において建設されました。建設資金は、日本の私たちが出した郵便貯金や国
民年金といった財政投融資なのです。

インドネシアでは、日本のODAによって最悪のダムが建設されました。被害を受け
た8000人以上もの住民が、融資した日本の責任を問うために裁判を起こしまし
た。またインドネシアからは、違法伐採も含む再生不可能な伐採による木材で作った
格安のコピー用紙が日本へ大量に入って来ています。

オーストラリア北部のカカドゥ国立公園は、ユネスコの「世界自然・文化遺産」に登
録されています。その中で、土地所有者のアボリジニーたちが反対しているにもかか
わらず、日本の原子力発電所で使うウランを採掘するための鉱山が操業しています。

ツバルやマーシャル諸島などのサンゴ礁でできた海抜が低い島々は、地球温暖化によ
る海面上昇で被害を受け始めています。日本や米国などの先進国が排出する二酸化炭
素などによって、小さな島国が海に沈もうとしています。

これらの取材を多くの雑誌とテレビで発表しました。それに最新情報を加筆したもの
を風媒社から『地球を殺すな! 環境破壊大国・日本』として刊行しました。カラー
写真が満載です。

書店にない場合は風媒社(052-331-0008、info@fubaisha.com)へ
ご注文ください。定価(本体2400円+税)。

<目次より>

第1章 ODAで建設された最悪のダム◎インドネシア

第2章 郵貯・年金で建設された巨大ダム◎フィリピン

第3章 原発輸出という第2の侵略◎台湾

第4章 世界遺産を破壊するウラン鉱山◎オーストラリア

第5章 大量消費される熱帯林◎インドネシア

第6章 伐りつくされるシベリア大森林◎ロシア

第7章 地球温暖化で沈む国々◎ツバル・マーシャル諸島



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