民主党「長良川救済のための緊急連続行動」A
〜「長良川漁業協同組合」役員の皆さんからのヒヤリング〜メモ
実施日時:12月15日(水)15時〜16時ごろ
*前日の「東海3県関係者からの聞き取りと視察」のフォロー
作成:天野礼子・杉上富美夫(衆議院議員稲見哲男秘書)
《参加》
長良川漁協役員会:組合長、大橋亮一組合長代理、村瀬副組合長その他役員の皆さん約10名
民主党側:天野礼子、杉上富美夫、ビデオカメラマン(記録係)
《ヒヤリングの内容》
◎天野氏より緊急連続行動の趣旨説明など
・ 昨日(12月14日)の聞き取り視察の概要を資料に基づき説明
・ 05年1月17日の民主党と市民団体共催による「長良川救済のためのシンポジウム」の開催の説明
・ 長良川河口堰運用開始から10年を経過し、05年3月31日の三重県の水利権の更新時期が、堰の開放にむけた、大きな節目であり、長良川救済のチャンス。
・ 三重県は水の負担に困っている状況もある。
・ 昨日、阿久津NC国土交通副大臣が「長良川河口堰に関する民主党方針について、今日的な状況をふまえ、充実・強化していきたい。」と述べられている。
・ そのため、長良川漁協のみなさんから、運用開始10年をふりかえり、率直な実情についてのご意見をお聞きしたい。
・ 建設、運用開始にあたっての当局側の説明は「影響は軽微」というのが前提であったが、われわれの認識はけっして「軽微」と思えない。その辺の実情をお聞きしたい。
◎漁協役員の皆さんから出された意見
・ この緊急連続行動、ヒヤリングは民主党単独か。何故、与党は動かないのか。
・ 運用開始10年、良かったか悪かったかといえば、悪かったに決まっている。「潰滅」という状態。
・ われわれはプロとして持ちこたえているが、組合員は半減している。
・ 水も悪くなった。この水域では流れがなくなり、むしろ、下流から逆流している。風呂のような状態。
・ 上流の美濃も郡上の鮎も激減
・ この1〜2年が組合の存亡の危機
・ われわれは漁協の役員の立場だから、言いたいことも言えないが、一般の組合員のところにいけば、もっと、ひどくなった実情が聞ける。
・ 一方、対応なしに堰を開放したら、汽水域が全滅状態になるのではないかと心配する。
(それに対し、天野氏より「この漁協のみなさんと一緒にオランダに行った時も、『早く開放しないとできなくなる』と言われたところですが、来年やれないと、今後長期にわたって開放できなくなるかもしれません」と答えた。)
・ 年に何度も繰り返し開放しているので、ヘドロはたまってないのではないかと問いがあった。
(それに対して、天野氏より「上流は少なくなっているが、下流は2.3m〜3mたまっている。」と答える。)
・ 漁獲高もそうだが、鮎の遡上が半月ばかり遅れることにより、小型化している。
・ サツキマス、鮎の漁獲高の問題もあるが、それ以外の魚種(ウナギ、ウグイ、モクズガニ)は一部放流しているのに、全くいなくなったという状態。シラス(ウナギの稚魚)では潤った時期もあったのに。
◎天野氏より今後の協力と1月17日のシンポジウムへの大橋氏の出席、皆さんのご参加をお願いして、終了。