第16回 アユの産卵を観る会 参加報告
日時: 2005年10月22日(土曜日)
観察会:午後5時より午後6時まで
場所: 岐阜市 元浜町地先 長良橋下流400m左岸(金華山側)
写真家で生態学者の新村安雄さんらが毎年開催している
アユの産卵を見る会に参加してきました。
長良川河口堰の本格運用から10年、
アユの遡上数は2000年の1割しかなかったそうです。
そのためか今年はアユの産卵場所にもアユが見当たらず
産卵の生中継は見ることができませんでした。
1999年の同場所での映像を見ながら
新村さんの解説を聞きました。
アユの産卵の様子の画像などは下記の
新村さんのブログをご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/niimuray/e/1a5b333e7b9dde91be2fbb864c5287cc
新村さんによると
アユの少なかったが少なかった理由は
長良川河口堰のゲート操作がいつもと違っていたためではないか
とのことでした。
例年は堰上流の水を一気に押し流すゲート操作だったのに
昨年は管理事務所のスタッフが入れ替わったためか
堰上流の水をゆるやかに下流に流していたそうです。
そのため仔アユが湛水域を下りきれなかったことが
今年の遡上数の激減につながったのではというお話でした。
和田元岐阜大学教授はアユの遡上が少なかったのは
昨年の台風の影響と言っておられたそうですが
新村さんの調べたところでは、台風の後に多くの産卵があり
昨年のアユの降下数は例年に比べて大変多かったそうです。
台風により産卵場所がきれいになった結果ではないかとのことでした。
お話をうかがった後は、焚き火を囲んでモクズガニなどを
いただきました。ごちそうさまでした。