「長良川河口堰建設に反対する会」会員の皆様へ

「長良川河口堰建設に反対する会」
代表 天野礼子
岐阜・代表 高木久司


 ごぶさたしております。皆さんお元気ですか。

 今年を、朝日新聞社は“地球温暖化防止”へわが日本も
世界と足並みを揃えるべき「環境元年」と位置づけました。
天野礼子が、長良川河口堰への反対を始めた1988年も、新聞各社は、
1992年のリオ・デジャネイロでの“地球サミット”へむけ、
「環境元年」と書いていたのを思い出しています。あれから20年が経っています。

 私たちはこの20年間の「長良川河口堰」や各地のダムの反対運動で、
国土交通省(旧・建設省)河川局に1997年に「河川法大改正」をさせ、
河川法に“環境重視”と“住民対話”を導入させましたが、
その二つが反映されて進められているはずの各地の「流域委員会」は、
かろうじて「淀川」だけが正しい姿を成していたが、今は・・・という現状です。

 また、私たちはまだ、河口堰のゲートを上げて長良川を救うことができていません。
昨年の秋、「名古屋水道労働組合」(名水労)熱田・中川支部から
天野礼子に「長良川河口堰問題と水環境について」のテーマで
支部の勉強会にきて欲しいと依頼がありました。
名水労はずっと「長良川DAY」に参加し私たちと一緒に
河口堰建設反対運動に関わり闘ってきた仲間の団体でした。

1995年に、河口堰運用が始まって12年、私たちはこの間も河口堰の
ゲートを上げることを願って粘り強く反対運動を続けてきましたが、
現在、徳山ダム・木曽川水系連絡導水路計画で、徳山ダムの水を
長良川にも流す計画が明らかになり、東海三県では、改めて無駄な
公共事業である長良川河口堰がクローズアップされようとしています。

週刊現代は昨年1年間、私たちの知恵袋である法政大学の五十嵐敬喜教授と共に、
グラビアページで「無駄な巨大公共事業」を追求してくれていました。

 今では、共産党・社民党・民主党だけでなく、河川法を改正した
当時の建設大臣であり、「無駄な公共事業232件」を2000年に
自民党幹事長としてストップさせた亀井静香氏を頂く国民新党でさえ、
『「無駄な公共事業」をやめて「必要な公共事業」に税が使える
日本にせよ』という世の中になっています。

「長良川河口堰建設に反対する会」では、ここ近年は、
河口堰のゲートを上げてくれる子供たちを育てるために
夏に長良川で開催する「長良川DAY」だけを続けてきており、
河口堰問題に関するシンポジウムなどを開催できていませんでしたが、
せっかくの「名水労」からお誘いいただいたよい機会なので
「名水労」支部の勉強会だけではもったいないと協議し、
広く市民の皆さまにも河口堰問題及び無駄な公共事業ついて
あらためて考えていただく場を提供することができればと考え、
「名水労熱田・中川支部」と「長良川河口堰建設をやめさせる市民会議」共催で、
シンポジウムを開催させていただくことに致しました。

そして、このシンポジウムの成功を、
「長良川河口堰建設反対運動の再展開」のきっかけにできればと考えております。
ぜひ、あなたの愛する方々だけでなく周りの方々もお誘いいただき、
できるだけたくさんの方の参加をいただけるよう、お働きかけをお願い致します。

また、カンパの振込先を下記に記載しますので、
御遠方からも御支援をいただけると幸いです。

カンパの振込先 郵便振替00840-9-99300
振込先の名義 長良川河口堰建設に反対する会-岐阜

シンポジウム 長良川河口堰と市民運動 のお知らせ


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