なごや環境大学第3回講座 よみがえれ長良川実行委員会主催 「2025年長良川下流域環境観察会」報告
今年の長良川下流域観察会は「なごや環境大学」とコラボして2025年6月1日(日)に開催されました
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観察場所は同じ場所で経年変化を見るという狙いで、例年と同じ河口堰周辺、
揖斐長良川背割り堤、木曽三川公園付近の木曽川の干潟です
午前が満潮ということで、桑名の七里の渡し公園駐車場に集合して乗船予定でした
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参加者の方は32名で、なごや環境大学とのコラボとあって子ども達の参加がいつもより多かったです
ところがこの日は風が強く、強風注意報も出ていて危険なので船が出せないと船会社から連絡があり、
参加者の方には説明してご理解をいただき、河口堰の見学とそこでの説明会となりました
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河口堰の現状と長良川の自然にどのように影響を与えているか資料をもとに説明です
これは、河口堰によって下流側の底がヘドロ化するかの資料です
ヘドロ化し川底が無酸素状態になることによって、長良川のヤマトシジミなどの底生生物がいなくなるメカニズムがわかります
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この資料はヨシ原の変化の資料で、河口堰ができる前とできてからの変化を表しています
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船に乗り、揖斐川と長良川で採泥しシジミの数を比較したり、
ヨシ原まで船で行き、近くでヨシ原を見たりすると、これらの変化を実感していただけたのですが、
天候不良のため乗船できず残念でした
最後に河口堰上で記念写真を撮影
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その後は自由見学となりましたが、資料館の「アクアプラザながら」は土日休館で、
多くの方が魚道の見学に向かいました
それにしても資料館が土日休館とはビックリでした
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魚道では60〜70pもありそうな大きなスズキが泳いでいたり、ハゼ科の魚がガラス面にくっついていたりして
子ども達は「魚がいる!」「カニがいる!」と声を上げて興味深そうに見ていました
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手袋とビニール袋を受け取り、3分間の時間で採集開始です
水辺はこんな雰囲気です
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次に反対側の揖斐川へ移動しますが、こちらは全体がヨシ原です
このヨシ原に入り込んでカニを探します。同じく時間は3分間
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結果はこれです
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左が長良川、右が揖斐川です
長良川はベンケイガニ3、,クロベンケイガニ1の計4匹
揖斐川はベンケイガニ77、クロベンケイガニ10の計87匹でした
また、長良川のカニも揖斐川から背割り堤を渡って行ったのではないかと推測されるとのことです
子ども達は自分でカニを捕まえられた事が嬉しそうでしたが、あまりのカニの多さにビックリの様子でした
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講師の千藤先生にはカニの種類やオスとメスの見分け方なども教えてもらいました
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カニの調査の後は木曽三川近くの木曽川に移動し、干潟の生き物の観察です
ここは普段水が流れていますが、感潮域なので干潮時間はこのような干潟が現われます
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ここでは、泥の中にいるイトメを探したり、ヤマトシジミ、カニ、ハゼ科の魚などを採取して観察
特に川底の泥の中で生活しているイトメは、砂泥に穴を空けることで
酸素を川底に送り込むという重要な役割を果たしていて、
イトメが生きられる汽水域を残すことの重要性の説明がありました
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子ども達も日ごろ見ることのないイトメをちょっと気持ち悪そうに見ながらも、
今日の観察会を通して汽水域や干潟の大切さを感じてくれたようでした
この日の観察会はここで終了
最後にここでも記念写真を撮影
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最後に「よみがえれ長良川実行委員会」の粕谷共同代表からお礼の挨拶と
次回のなごや環境大学第4回講座「長良川河口堰運用30年シンポジウム」のお知らせがあり解散となりました
今年は強風で船が出せないというアクシデントはありましたが、無事に終了することができました
ありがとうございました