9月10日発信
第1日目=9月13日
【日本の山河と公共事業】
企画趣旨: 日本の公共事業政策は今、大きな曲がり角にきている。 建設省の長良川河口堰事業や農水省の諌早干潟干拓事業などが、広範な市民とマスコ ミの大きな批判を受けるようになった。それは、戦後一貫して日本の森・川・海を「 経済発展と市民生活向上」のかけ声のもとに破壊してきた「公共事業」をこのまま続 けるよりも、残り少なくなった自然を大切にしたいという国民の気持ちの現れであり 、「開発一辺倒」から「開発と環境保護のバランス」へと価値観が変化したことを示 している。 さらに経済・社会状況の変化で、「公共事業」に投入された「予算」に見合う「便 益」が期待できなくなったことや、「公共事業」を支えてきた国家財政全体が限界を 迎えたことから、経済界からも改革を指摘する声があがり始めている。 しかし、開発官庁の官僚組織は、未だに「公共事業」を支配し、一旦計画された事 業は見直されないまま、それ自体が目的化して暴走を続けている。こうした状況が、 日本の森・川・海に巣づく官僚と族議員・土建業者の「公共事業マフィア」の利権の 温床となっている。 私達はこの会議で、これまで日本の山河で行われてきた公共裏業を検証すると共に 、21世紀の日本のあるべき姿を模索し、「公共事業」を国民の手に取り戻すシステム を構築したい。
総合司会:竹村泰子(公共事業チェックを実現する議員の会代表幹事/ 第1部 森・川・海からの基調報告
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