長良川ネットワークメールニュース Vol. 13 2002年1月13日
≪転送、転載歓迎≫
おくればせながら、新年明けましておめでとうございます。
新年早々、気持ちが暗くなるニュースが飛び交う中、
ダムに関してはまた、新たなニュースが入ってきました。
少しづつではありますが、私たちの運動の成果が現われています。
今年も、皆様とともに何ができるかを考えていきたいと思います。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
■今日のお知らせ■
*TV番組トム・ライムヘン教授の「海が巨木の森をつくった」のお知らせ
*淀川水系流域委員会の提言案
*市民版」憲法調査会 第7回勉強会(1月20日)のお知らせ
*「自然再生推進法案」Q&A*世界ダム委員会(WCD)市民ガイド 日本語版完成!
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■NHKふしぎ大発見 「海が巨木の森をつくった」
1月13日(月・祝) PM7:30〜
昨年の“長良川DAY”において、サケが海から運ぶ栄養が
カナダの豊かな森を育んでいることを教えてくださったトム・ライムヘン教授の
昨年秋の調査に同行取材したNHKチームの番組が13日に放映されます。
皆さま、お見逃しなく!「カナダではこの事実がわかってから
公共事業によって川が再生されています。
木の一本一本にも、その再生のための税がかかっています。
日本もこんな国にしたいものですね。
3月10日に中公新書ラクレで、そんなことを書いた本を、
五十嵐敬喜氏との共著で出します。
また、ライムヘン教授の調査とアメリカのダム撤去のレポートを
月刊「つり人」の1月号、2月号に連載中です。ぜひ御覧になってください。」
【天野礼子】
■「 淀川水系ダム、建設認めぬ提言案 「流域委」まとめる」
『 朝日新聞 2003年1月9日 朝刊』
国土交通省が淀川水系の河川行政に住民らの意見を
反映させるため設けた「淀川水系流域委員会」が、
原則としてダム建設を認めない提言案をまとめたことが明らかになった。
「ダムは自然環境に及ぼす影響が大きい」と指摘し、工事中のものも対象にしている。
同省近畿地方整備局は提言を尊重する立場を明らかにしており、
同水系で進む五つのダム事業のうち中止されるものが出てくる公算が大きくなった。
提言内容は17日の委員会で正式決定する。
これを受けて同整備局は24日、河川整備計画の素案を示す予定だ。
関係者によると、提言案はダムについて「生活の安全・安心の確保や
産業・経済の発展に貢献してきている」と評価する一方で、
「地域社会の崩壊を招き、河川の生態系と生物多様性に
重大な悪影響を及ぼしている」と批判。
計画段階や工事中のものも含め原則として建設しないことを求めている。
これまでの議論では「原則的に抑制する」との表現も検討されていたが、
より厳しく歯止めをかける内容になった。
堰(せき)についても「同じ扱いにする」と明記した。
建設が許されるのは、ほかに有効な代替案のないことが客観的に認められ、
住民合意が得られる場合に限るという厳しい条件をつけた。
淀川水系では国直轄の大戸川(大津市)、余野川(大阪府箕面市)、
天ケ瀬(京都府宇治市)、水資源開発公団の丹生(滋賀県余呉町)、
川上(三重県青山町)の5ダムが整備中。完成済みの天ケ瀬は改修工事を計画しており、
ほかは本体工事前の周辺道路建設などが進んでいる。
委員の一人は「天ケ瀬の改修は環境への大きな影響がないが、
残りの4ダムは水需要の減少やほかの治水対策によって必要性が低く、
中止される可能性が高いのではないか」とみる。
同整備局も昨年12月、何らかの形で5ダムの計画を見直す考えを同委員会に伝えた。
97年の河川法改正で、河川整備計画に有識者や住民らの
意見を反映させる制度が導入されたのを受け、
01年2月に同委員会が設立された。
河川問題に詳しい芦田和男京大名誉教授が委員長を務め、
環境や防災などの専門家、自然保護運動に取り組む
住民グループの代表ら計55人でつくられている。
■「市民版憲法調査会第7回勉強会」のおしらせ
経済も政治も混迷の極みにある日本。
一方でアメリカは戦争への道を急ぎ足で歩んでいます。
1月の学習会は80年代、90年代にかけてアメリカに在任されていた
経済界の論客、寺島実郎さんをお迎えします。
・日 時:1月20日(月) 18:30〜21:00
・場 所:総評会館 201会議室 東京都千代田区神田駿河台3−22−1
・資料代:500円
〜プログラム〜
・基調講演「大統領制」 五十嵐敬喜(法政大学教授)
・ゲストスピーカー 寺島実郎(三井物産戦略研究所所長)
・ディスカッション 寺島実郎・五十嵐敬喜・高野孟(「インサイダー」編集長) ほか
・会場との意見交換
詳しくは 憲法どっとこむ http://www.kenpou.com をご覧下さい。
■「自然再生推進法案」Q&A
某市の職員Aさんから、地方自治体として今回成立した「自然再生推進法案」
に対してどのような運用をしていったらよいのか、というおたずねを12月27日
にいただきました。
そこで民主党の中の良識派、福山哲郎参議院議員に回答をお願いしていた
ところ、このほどお返事をいただいたので、「公共事業チェックを求めるNGOの会」
ホームページにUPしております。
http://kjc.ktroad.ne.jp/030110ama.html
福山議員の秘書の小林氏は「気候フォーラム」というNGO出身の勉強家。
Aさんの質問に加えて、こちらでお願いした財源面での質問にもご返答いただ
きましたので、ぜひ皆さんの参考にしてください。
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** 世界ダム委員会(WCD)市民ガイド 日本語版完成! **
** 大型ダム開発の今後を考えるための必読書 **
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【世界ダム委員会(WCD)とその報告書】
WCD報告書は、ダム開発において全ての利害関係者の「権利の認識とリスク評価」
に基づく新たなアプローチが必要であるとし、優先事項やガイドラインを提案して
います。その提案をどのように利用し実現していくのか、市民ガイドにはその方法が
示されています。
【WCD市民ガイドと日本語版】
市民ガイド日本語版には、特別章として第9章を設け、国内外のダム問題に取り
組む方々、またダム問題に関心をお持ちの方々からいただいた率直なコメントを掲載
しています。本章をご覧いただいても、これまでのダム問題の共通点は何か、ダム
建設に何が欠けていたかお分かりいただけることでしょう。
【世界ダム委員会(WCD)市民ガイド日本語版】
価 格 : 500円 (送料別)
ご注文 : メール、もしくはファックスでお願いいたします。
E-mail rwesa@foejapan.org FAX 03-3951-1084
(なお、発送は月に2回まとめて行いますので、お手元に届く
まで多少お時間をいただくこともあります。ご了承ください。)
お問い合わせ:
ルイサ・ジャパン(東・東南アジア河川ウォッチ ジャパン)
〒171-0031 東京都豊島区目白3-17-24-2F
国際環境NGO FoE Japan内
TEL:03-3951-1081 FAX:03-3951-1084
担当:神崎(かんざき)
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長良川河口堰建設をやめさせる市民会議
長良川河口堰建設に反対する会
http://nagara.ktroad.ne.jp/
nagarask@mx1.ktroad.ne.jp