長良川ネットワークメールニュース 36号
2006年2月3日 《転載 転送歓迎》
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「日米ダム撤去委員会」第2回国際会議のご案内
「日米ダム撤去委員会」は、2006年2月7日(火)に、国会の第2議員会館
において、第2回国際会議を開催いたします。
アメリカよりは、ハリケーン「カトリーナ」の真相を語るために、米国最大のダムの
ロビィスト集団「アメリカンリバース」より、その河川政策担当者が来日します。
オランダでは、1970年より使っていたハーリングフリート河口堰の撤去が始まり
ました。その担当であるオランダ国土交通省の役人が来日します。
欧米では、20世紀に正しいと信じて進められていた“治水法”である、河川の直線
化や、洪水を強い堤防で封じ込める手法、治水のためにダムをつくるとすることに
は無理があり、まちがいであったことが近年、反省されています。
日本では、熊本県が球磨川にある荒瀬ダムの撤去を2008年より始めますが、日
本の国土交通省河川局は、欧米のような反省をしようとしません。
一方、2004年夏の日本列島各地の水害後は、河川工学者たちが口々に「ダムよ
りも堤防強化の方をやるべきであった」と言い始めました。なぜでしょうか。それは
「ダム」ならば自治体の負担が一割で済むので、地域の“治水”がダム案に依存して
いた故に、弱体化した堤防の強化がなおざりになっていたからです。
これは“治水”の問題ではなく、我国の“政治”と“自治”のあり方を公共事業から
問うものではないでしょうか。
「日米ダム撤去委員会」については以下のホームページを参照下さい。
http://damremoval.com/
◆「日米ダム撤去委員会」第2回国際会議
国際的にも求められている“治水論”の大転換
2005年ハリケーン「カテリーナ」へのアメリカの反省、
オランダの河口堰“撤去”と比較し、2004年日本列島水害と
日本の“治水”と公共事業を点検する
●主催 日米ダム撤去委員会
●協力 民主党
公共事業チェック議員の会
●日時 2006年2月7日(火) 12:00〜5:00
●場所 衆議院第2議員会館・第2会議室
●総合司会 百瀬敏昭(「日米ダム撤去委員会」委員・東海大学講師)
●プログラム
・主催者挨拶
・ 「ダムをめぐる日本と欧米の現状の違い」
天野礼子(「日米ダム撤去委員会」事務局長・アウトドアライター)
・ 「Dam Removal and Flood Management after Hurricane Katrina」
S. Elizabeth Birnbaum (アメリカンリバース・河川政策担当者)
・ 「50 years after the Delta project; back to the future?」
Kees Storm (オランダ国土交通省)
・ 「2004年日本列島水害が教えること」
大熊孝(「日米ダム撤去委員会」委員・新潟大学河川工学教授)
・ 「ダムへの堆砂による自然破壊と堆砂量予測の問題点」
岡本尚(「日米ダム撤去委員会」委員・植物生理研究者)
〈休 憩 10分〉
・パネルディスカッション 「正しい“治水”を求めて」
パネラー
S. Elizabeth Birnbaum (アメリカンリバース・河川政策担当者)
Kees Storm (オランダ国土交通省
今本博健(京都大学名誉教授・工学博士)
五十嵐敬喜(「日米ダム撤去委員会」運営委員・法政大学教授 )
進行役 天野礼子
・取材記者および会場からの質問
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長良川ネットワークメールニュース 発行元
長良川河口堰建設に反対する会−岐阜
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