プロフィール
- 天野 礼子(あまの れいこ) アウトドアライター
- 1953年、京都市生まれ。同志社大学文学部美学科卒業 19歳の春に始めた釣りにのめりこみ、卒業後も就職せず、国内・海外の川・湖・海を釣り歩く。開高健氏に師事し、”わが国初の女流アウトドア・ライター” の名を与えられる。また1988年より、本州で唯一ダムを持たない天然河川・長良川を守る運動のリーダーを務める。 主な著書に「あまご便り」(山と渓谷社)「萬サと長良川」(筑摩書房) 「カルチャーブック・生きている長良川」(講談社) 「長良川の一日」(山と渓谷社) 「写真集長良川」(山と渓谷社) 「地球と遊ぶ」(朝日新聞社) 「長良川から見たニッポン」(岩波ブックレット) 「巨大な愚行」(風媒社) 「日本のダムを考える」(岩波ブックレット) 「アメリカはなぜダム開発をやめたのか」(築地書館)など。近著は、編著を担当した「森からの贈り物」「川からの贈り物」「海からの贈り物」(東京書籍)、筑紫哲也氏も参加した「二一世紀の河川思想」(共同通信社刊)。 1997年度は岩波書店「世界」にて「川は生きているか」を連載、’98年5月にこれを単行本化。’99年3月、NHK出版から「川よ」を単行本化。岩波書店より岩波新書「ダムと日本」も出版準備中。 1988年、「長良川河口堰建設に反対する会」(会長 開高健) 事務局長に就任。 1992年、「長良川河口堰建設をやめさせる市民会議」代表に就任。 1997年、「公共事業チェックを求めるNGOの会」(402団体) 代表に就任。
著書リスト(共著を含む)
書名 発行年 本体価格 出版社 川よ 1999 1600 NHK出版 川は生きているか 1999 1900 岩波書店 21世紀の河川思想 1997 1800 共同通信社 海からの贈り物 1997 1400 東京書籍 森からの贈り物 1997 1456 東京書籍 川からの贈り物 1997 1400 東京書籍 アメリカはなぜダム開発をやめたのか 1996 1500 築地書館 地球と遊ぶ 1995 505 朝日新聞社 ブックレット日本のダムを考える 1995 400 岩波書店 巨大な愚行 長良川河口堰 1994 2175 風媒社 長良川から見たニッポン 1993 340 岩波書店 生きている長良川 1992 1456 講談社 長良川 1990 2816 山と溪谷社 長良川の一日 1989 2000 山と渓谷社 あまご便り 1988 1194 山と溪谷社 万サと長良川 1984 1398 筑摩書房 - 筑紫 哲也(ちくし てつや) ジャーナリスト・TVキャスター
- 1935年6月大分県生まれ。早稲田大学政経学部卒業。1959年朝日新聞社入社。外報部 次長を経て編集委員に。その後テレビ、ラジオ等で活躍。1984〜87年『朝日ジャーナ ル』編集長。1989年朝日新聞社退社。89年10月よりTBSテレビ系『筑紫哲也ニュース 23』キャスター。
- 嶋津 暉之(しまづ てるゆき) 東京都環境科学研究所研究員
- 1943年中国張家口生まれ。東京大学工学部都市工学科卒。東京都環境科学研究所・排 水処理技術研究員。「東京の水を考える会」「水源開発問題全国連絡会」の事務局を つとめ、市民運動にも取り組む。著者に『水問題原論』(北斗出版)他。埼玉県三郷 市在住。
- 保母 武彦(ほぼ たけひこ) 島根大学経済学部教授
- 1942年岐阜県生まれ。名古屋大学経済学部卒。大阪市立大学大学院経営学研究科博士 課程。島根大学法文学部教授。専門は地方財政論・地域経済論。著書に『よみがえれ 湖』(同時代社)『内発的発展論と日本の農山村』[Endogenous Development](岩波 書店)、共著に『日本のダムを考える』(岩波ブックレット)他。農水省農業総合研 究所専門委員。島根県松江市在住。
- 五十嵐 敬喜(いがらし たかよし) 法政大学法学部教授 弁護士
- 1944年山形生まれ早稲田大学法学部卒業。弁護士。専門は立法学。「公共事業チェック機構を実現する議員の会」オブザーバー。東京都臨海副都心開発懇談会委員。 自宅にて、住民法律センターを開設。1955年より大学教授。 都市計画の専門家であったが、近年は公共事ついても最も多くインタビューをうける研究者となっている。
著書リスト(共著を含む)
書名 発行年
本体価格
出版社
図解 公共事業のしくみ 1999 1700 東洋経済新報社 市民版 行政改革 1999 660 岩波書店 議会と議員立法 1997 1600 公人の友社 公共事業をどうするか 1997 660 岩波書店 地方分権と地方議会 1997 1300 公人の友社 地方分権推進委員会「中間報告」を読む 1996 1165 公人の友社 美の条例 いきづく町をつくる 1996 2800 学芸出版社 『人が決める』まちづくりと都市計画 1995 1165 公人の友社 議会 官僚支配を超えて 1995 640 岩波書店 議員立法 1994 1942 三省堂 都市計画 利権の構図を超えて 1993 700 岩波書店 土地改革のプログラム 1991 2330 日本評論社 図説 ニッポン土地事情 '90 1990 1942 自治体研究社 土地基本法を読む 1990 2500 日本経済評論社 都市再生の戦略 1986 2400 日本経済評論社 裁かれる近代 1985 1800 相模書房 - 大熊 孝(おおくま たかし) 新潟大学工学部教授 河川工学博士
- 1942年8月台北市生まれ。東京大学工学部土木工学科卒。同大大学院博士課程終了。 工学博士。専門;河川工学、土木史、氷雪学。著書に『洪水と治水の河川史』(平凡 社)、共著に『日本のダムを考える』(岩波ブックレット)他多数。土木学会、日本 自然災害学会、水文・水資源学会等会員。日本河川開発調査会理事。新潟在住。
- 丸山 隆(まるやま たかし) 東京水産大学 海洋環境学科助手
- 1947年生まれ。京都大学大学院理学研究科動物学専攻博士課程修了。東京水産大学水 産資源研究施設助手、資源育成学科を経て、海洋環境学科助手。研究歴;渓流性サケ 科魚類やカジカ類の比較生態学的研究。共著に『日本の淡水魚』(山と渓谷社)、 『釣りから学ぶ−自然と人の関係』(成山堂書店)他多数。神奈川県藤沢市在住。
- 百瀬 敏昭(ももせ としあき)東洋経済新報社編集委員
- 1945年生まれ。上智大学大学院経済学研究科修了。1970年東洋経済新報社入社。出版 局編集員、編集局記者、名古屋支社編集部長、論説委員、編集委員、メディア企画部 長等を歴任。共著に『巨大な愚考−長良川河口堰(風媒社)
- ダニエル・ビアード Daniel P.Beard 米国内務省開墾局前総裁 博士
- 米国ワシントン州べリングハム出身。ワシントン大学で博士号取得。上下両院議員の 特別補佐官や下院の資源委員会事務局長を務めた後、1993年5月に内務省開墾局の総裁 に抜擢された。世界に「アメリカにおけるダム開発の時代は終わった」と宣言し、米 国の河川開発哲学を転換したトップ。クリントン大統領の国家実績評価原則を適用し 、開墾局の改革を成功裡に導き、ゴア副大統領からは「ビアード氏が進める開墾局の 改革と比較できるものはほとんどない」と絶賛された。現在、歴史ある環境保護団体 「全米オーデュボン協会」の副代表。岩波ブックレット『日本のダムを考える』に講 演録掲載。
- フィリップ・ウイリアムズ Philip Williams 米国 河川工学博士
- ロンドン大学で博士号取得。専門は河川堆積物の水理学。河川工学者として、河川管 理の新しい理念を提唱し、ダム開発に反対する世界各国約4千の団体・個人のネット ワーク組織「インターナショナルリバーズネットワーク」(本部;カリフォルニア州 バークレイ)を創設。ナルマダダム・三峡ダム等の大型ダムに村する国際的な反対運 動をリードしてきた世界最強のダムファイター(ダムと闘う人)。米国土木学会・米 国大型ダム委員会・国際水資源協会他に所属。1994年から米国環境保全庁・湿地管理 諮問委員会委員。
- フレッド・ピアス Fred Pearce 英国 科学ジャーナリスト
- ケンブリッジ大学卒業。環境間堰を中心に「ガーディアン」「インディペンデント」 「オブザーバー」「ニューサイエンティスト」などに数多くの記事を執筆する著名な ライター。世界12ヵ国を取材、古代文明から現代まで水と人とのかかわりをさぐり、 巨大利水事業の弊害をジャーナリストの目でとらえた痛烈なルポルタージュ『The DA MMED』を1992年にイギリスで出版。95年12月、共同通信より平津正夫氏の邦訳で『ダ ムはムダ』として出版された。他に日本で翻訳された『地球は復讐する』『緑の戦士 たち』のほか多数の著書がある。ロンドン在住。
- ダイ・チン 戴 晴 中国 女性ジャーナリスト
- 1941年8月生まれ。「光明日報」の記者を経て、現在フリージャーナリスト。1989年2 月に発表された、中国初の三峡ダムの問題を取り上げた「長江 長江』の編著者。こ の本は中国国内世論に大きな影響を与え、89年3月の全人代では272人の代議員が異例 の建設延期の報告書を提出。三峡ダム問題は、事実上民主化運動の焦点とされた。89 年6月の天安門事件当時に投獄され、本は発禁処分に。しかしその後、海外で英訳が 出版され、三峡ダム開発から世界銀行や米国輸出入銀行の撤退を促す結果となった。 日本では、96年に邦題「三峡ダム−建設の是非をめぐっての論争』(鷲見一夫共訳) として築地書館より出版された。米国ハーバード大学ニーマン研究員。93年度ゴール ドマン環境保護賞受賞。北京在住。
- 鷲見 一夫(すみ かずお) 新潟大学法学部教授
- 1938年10月愛知県生まれ。横浜市立大学文理学部国際関係課程卒。一橋大学大学院法 学研究科博士課程修了。新潟大学法学部教授。専門は国際環境法。著書に「世界銀行 −関発金融と環境・人権」、共著に『アメリカはなぜダム開発をやめたのか』(築地 書館)、共訳に『三峡ダム−建設の是非をめぐっての論争』(築地書館)他。「OD A研究会」主宰。
- ロバート・グッドランド Robert Goodland 世界銀行 環境特別顧問
- 1978年より世界銀行勤務。ダムと貯水池、環境、環境アセスメント、少数・先住 民族、文化遺産、野生生物生息地に関する世銀政策の主執筆者。世界最大の水力ダム であるイタイプ・ダム(ブラジル)を始め、ナルマダ・ダム(インド)、アルン3ダ ム(ネパール)、ナム・トゥン第2ダム(ラオス)、三峡ダム(中国)、ジェイムズ 湾水力発電計画(カナダ)など、世界18カ国でダム、水事業が環境、社会に与える 影響の調査に関わってきた。マックギル大学(モントリオール)において熱帯生態学 で修士、および博士号取得。マックギル大、ブラジリア大、熱帯研究所(コスタリカ) 、アマゾン調査研究所(マナウス)にて環境科学教授の経験を持つ。国際環境アセス メント協会会長(1994年選出)、アメリカ生態学会議長(1989年選出)、国 際環境経済学会国際委員、設立メンバー、第1回受賞者。国際的な雑誌に水事業の環 境的、社会的影響に関する45編の記事を執筆。その他、環境と開発、環境アセスメ ント、環境的持続可能性、に関する23冊の著書と74編の雑誌記事がある。
- ジャネット・N・アブラモヴィッツ Janet N. Abramovitz ワールドウォッチ研究所 上級研究員
- ジャネット・N・アブラモヴィツはワールドウォッチ研究所上級研究員として、生物 多様性、天然資源管理、人間開発、社会的公正を中心に研究している。同研究所発行 の『地球白書』1996−97年版と『バイタル・サイン』の共同執筆者であり、ま た、研究所発行の雑誌『ワールドウォッチ』にも定期的に寄稿している。1996年 にはワールドウォッチ報告書128−「水危機、貧窮する未来:淡水生態系の衰退」 を発表している。ワールドウォッチに入る前、アブラモヴィッツは世界資源研究所を はじめ、いくつかの政府、非政府組織に勤務し、生物多様性とジェンダー問題に関す る論文を幅広く発表してきた。
- パトリック・マッカリー Patrick McCully インターナショナル・リバーズ・ネットワーク(IRN) キャンペーン部長
- IRNのキャンペーン部長に就任する前は、ウルグアイの非政府組織(NGO)と英国 『エコロジスト』誌に編集者として勤めた経験を持つ。著書に 'Silenced Rivers: The Ecology and Politics of Large Dams' (1996)(邦題『沈黙の川』今年11月に 築地書館から出版予定)、'The Road to Rio: An NGO Action Guide to the Earth Summit' (1993)(『リオへの道:地球サミットへ向けてのNGO活動ガイド』)、 Imperiled Planet (1990)(『危機の惑星』)がある。ナルマダ・ダム、テーリ・ダム (以上インド)、アルン3ダム(ネパール)、バクン・ダム(マレーシア)、ナム・ トゥン第2ダム(ラオス)、三峡ダム(中国)など世界中のダム反対運動に精力的に 取り組み、また、世界銀行とIUCN(国際自然保護連合)が進めている「ダム見直 しのための独立国際委員会」の設置に深くかかわっている。
- ウィトゥーン・パームポンサチャルン Witoon Permpongsacharoen タイ 環境回復地域連合(TERRA) 代表
- 1960年、タイ・カンチャプリ県生まれ。ラーマカムヘン大学で法律を修めた後、 TVS(タイボランティアサービス)を経て現職。ASHOKA(米国NGO)の特別研究員を 務める。もとは弁護士志望であったが、タイの森林破壊があまりにも深刻な問題だ ったので、タイで初めての環境保護団体「環境回復プロジェクト」(Project for Ecological Recovery/PER)を1986年に創設し、代表に就任する。1991年に 姉妹団体「環境回復地域連合」(TERRA)を設立。様々な国際的NGOと共同し、 熱帯林の破壊、政府開発援助(ODA)、メコン川流域開発問題に取り組んでいる。 特にメコン開発に関してはタイだけでなく、ラオス・カンボジアなど近隣諸国の開 発問題にも注目し、流域全体を視野に入れた活動を続けている。1996年、エー ル大学より農業研究プログラム博士課程後研究奨励金を受ける。編書に『タイの社 会発展に対するNGOの考え』、『農家の経済的問題解決のための選択肢』、『流 域』(季刊誌)、論文に「エコロジカルな社会へ向けて:経済中心的思考の克服」、 「環境教育:タイの環境保護運動からの選択」など多数。
- 近藤正臣(こんどうまさおみ) 俳優
- 1942年、京都府生まれ。1966年、今村昌平監督『人類学入門』でデビュー。現在も、 テレビ、映画、舞台と幅広く活躍中。趣味の渓流釣りを通じて、日本の川の惨状を 知り、長良川河口堰建設反対の集会に参加。釣り人としての立場から、自然破壊の 行政に警鐘を鳴らす。
- カール・アレクサンダー・ジンク Karl Alexander Zinke(ドイツ)
- 元WWFドイツ、オーストリア所属、中央・東ヨーロッパ環境管理コンサルタント オーストリア、ウイーン在住
ドイツのザールランド大学、及びカナダのサイモンフレーザー大学で生物地理学を学び、特にダムが与える被害と湿地の回復に関する研究が専門分野である。過去、14年間に渡り中央・東ヨーロッパの湿地の保護、国際環境政治学、環境プロジェクトの運営に従事するかかたわら自然環境への関心を社会に呼び覚ます事にも力を注いだ。彼の研究は河川における資源の相互連関作用の重要性に着目しており、この見解に基づく河川管理は彼の指導の元、現在、ヨーロッパの様々な場所で行われている。 1996年から1998年にかけてWWFドイツ、オーストリアに所属し、様々なNGOプロジェクト(ガブシコボ=ナギムロス ハイドロダムシステム、オーストリア、スロバキア、ハンガリーの国境を変えた湿地管理等)において指導的立場にあり、この成果は彼の業績の1部となっている。また、WWFインターナショナルの大プロジェクト、「グリーンドナウプログラム」においてもその指導者の一人として活躍した。1998年には、個人の環境コンサルタント会社、「ジンク環境コンサルティング」を設立。国連(UNDP、GEF)、EU―Phare、WWF及び、地方行政に関る大手EUコンサルティング会社と契約し、その河川に関する広範な知識、経験に裏付けられた技術を惜しみなく発揮している。関連著書も多数執筆している。- ガーナント・マグニン Gernant Magnin(オランダ)
- WWFオランダ職員。川周辺の湿地回復活動に尽力。
- オーエン・ラマーズ Owen Lammers(アメリカ)
- リビングリバー理事長 カリフォルニア大学バークレー校自然資源学部卒
12年間、世界最大の河川保護団体である国際河川ネットワーク(International Rivers Network)の副代表として世界中の主要なダムの建設中止、撤去運動を支援し続ける。彼は主に、ラテンアメリカ、東南アジア、南アフリカにおける主要ダムや河川開発の為に行われる世界的な資金拠出を中止する運動をリードし、世界銀行、アジア開発銀行、ラテンアメリカ開発銀行、国連開発プログラム等、国際的な金融機関の貸し出し政策の見直しを求め、活発な運動を展開した。最近では、「リビングリバーズ」を設立、大規模河川の再生を求める人々の意識を構築する運動も推進している。「リビングリバーズ」は現在、世界で19番目に大きなダムとして知られるアメリカのグレンキャニオンダムを含むアメリカ合衆国西部の数箇所のダムを撤去するキャンペーンを実施中である。この他にも、水の流れをテーマとした国際的な子供達の為の詩、及び絵画等のコンテスト「川の言葉」の審査員も務める。- グレンキャニオンアクションネットワーク P.O. Box 466 Moab,UT 84532 (21.N Main St.) Tel:(435) 259-1063 Fax: (435) 259-7612 Email: info@draint.orgwww.draint.org
- アラン・ヨルドン Allan Youldon(ニュージーランド)
- マナポウリ発電所所長。全国労働者組合電力部門代表。マナポウリ発電所はニュージーランド最大の水力発電所。彼はこの発電所に26年間勤務。その間、マナポウリ湖、テアナウ湖の水質、生態系を厳しいガイドラインに添って守り続けた。1994年の「守れ、マナポウリ」運動においては積極的に関わっている。全国労働者組合に21年間参加。現在はその電力部門の全国代表である。
- C.W.ニコル 作家
- 1940年南ウェールズ生まれ。17歳で恩師のピーター・ドライバー博士とともにカナダに渡り、その後カナダ環境省技官として12回に及ぶ北極調査を行う。62年に初来日し、80年より長野県黒姫に住んで作家活動を行っているが、根っからのナチュラリストとして、近年の日本における自然破壊を憂え、「大好きな日本の自然を守る」ため、精力的に活動を続けている。 著書に勇魚(上・下)」(文藝春秋) 「盟約(上・下)」(〃) 「C.W.ニコルの黒姫通信」(講談社)ほか多数。
- 水口憲哉(みずぐちけんや) 東京水産大学教授
- 1941年大連生まれ。東京水産大学卒業。東大大学院にて農学博士。 人と魚と水の関係を学問する。自宅にて資源維持研究所を開設。 原子力発電所や再処理工場の建設、ゴルフ場建設、有機スズ汚染、ホルマリン不正使用、河口堰建設、空港のための埋立て、ヘリポート基地建設、中海干拓等の環境問題に、常に漁民や市民の側の視点で立ち、少数でも、真っ当な暮らしを守るために闘い続ける人のために、ボランタリーでの用心棒を引き受けてきた。 著書 「海と魚と原子力発電所」(農文協) 「海の博轤關l曝_」(共著・まな出版企画)
- 村瀬惣一(むらせそういち) 長良川河口堰建設差止訴訟元原告
- 1922年岐阜市生まれ。逓信官吏練習所卒業。 1946年全逓労組→全電通労組に関与。61年、公共企業体等労働関係法で解雇。63年、岐阜県労働組合評議会事務局長。64年〜77年、社会党岐阜総支局書記長、同党岐阜県本部書記等。77年〜94年、岐阜県社会民主連合事務局長。長良川河口堰には77年より執行部として関与。78年〜82年、岐阜県知事同意無効訴訟原告。82年〜98年、長良川河口堰建設差止訴訟原告。 著書 「論争・長良川河口堰」(共著・差止訴訟控訴審資料集)
- カーステン・シュイット Kirsten Schuyt (オランダ)
- ロッテルダム エラスムス大学研究員。オランダマーストリヒト大学で経済学修士号を取得、1998年、オランダ大使館の要請でケニア、東アフリカで熱帯湿地の経済的価値を調査。この後、中央アフリカのマラウイーで過ごし、自然の経済的価値に関する調査を主眼とした実地調査を行う。また、この傍らマラウイー大学で経済学の教鞭をとる。1999年、オランダに戻り、現在エラスムス大学で環境科学の博士号取得を目指し研究中である。彼女の研究の骨子は水管理に伴なう資源の損失及び利益を金銭的価値に直して人々に提示するものである。
- 小川 明雄 (おがわ あきお) ジャーナリスト
- 938年東京生まれ。1961年東京学芸大学英語科卒業。同年AP通信社に入社。その後、朝日新聞社に移り、アジア総局、アメリカ総局勤務を経て、外報部次長、論説委員、国際編集部編集員を経て,1998年に退職し,現在はジャーナリスト。
著書リスト(いずれも五十嵐教授との共著)li>
書名 発行年 本体価格 出版社 図解 公共事業のしくみ 1999 1700 東洋経済新報社 市民版 行政改革 1999 660 岩波書店 公共事業をどうするか 1997 660 岩波書店 議会 官僚支配を超えて 1995 640 岩波書店 都市計画 利権の構図を超えて 1993 700 岩波書店 - スタン・カークホフス Stan Kerkhofs (オランダ)